以前アングルについて触れたときに、『ポジションと間違われやすい』って言ってましたが、それはどういう事なんですか?
よく覚えてたね。アングルとポジションは似ているようで違うものなんだけど、今回はポジションについてふれていくね。
ポジションはカメラの高さ
アングルとはカメラの傾ける角度の事ですが、ポジションはまた違います。
ポジションとはカメラの高さや位置のことになります。
よくスポーツなどでも『ポジション取り』などで表現されますが、カメラの場合は高さを表します。
カメラを構える時に、頭より高い位置・頭の高さ・頭の高さより下の3つに分類しています。それを分けたものが、ハイポジション・アイレベル・ローポジションとなります。
- ハイポジション:頭より高い位置
- アイレベル:頭の高さの位置
- ローポジション:頭の高さより下の位置
ハイポジション
自分の頭より上の高さの事をハイポジションと言います。
自分の高さより上になるので、いつもファインダーを見ながらの場合、背面のディスプレイがバリアングルやチルト式になっている場合、ディスプレイに見えている景色を映して撮影するのがおすすめです。
アイレベル
自分の目の高さの事をアイレベルと言います。
自分の目の高さでカメラを構える・ディスプレイを見る撮影ができ、ほとんどの方がこの高さで撮影することが多いと思います。もちろん、背面ディスプレイがバリアングルやチルト式になっている場合でも撮影は可能です。
そして何より、この名称だけ『ポジション』という名称が使われていません(笑)ちょっと混乱する名称ですね。
ローポジション
自分の胸の位置より下から撮影する高さの事をローポジションと言います。
普段立っている高さでポジションを表すので、大人だと座ったりしゃがんだりして、普段の高さと違う高さになるとローポジションと表現されます。
例えば、カメラを三脚に固定して腰くらいの高さに設定されていると、ローポジションとなります。
写真撮影はアングル×ポジションで表現される
ローアングル×ローポジション
この写真は浅草寺の門を前にさらに座って撮影した、ローアングル×ローポジションの写真になります。
門は大きいですが、地面ギリギリまでカメラを下に置いたことと、レンズの効果が出たため、よりダイナミックな写真になりました。この時に使用したレンズは『CanonEF 16-35mm f4』を使用しました。
ハイアングル×アイレベル
この写真は築地市場に行ったお寿司の写真ですが、食べ物の写真だけでなく、レンズを下に向ける・ファインダーを見るなどのハイアングル×アイレベルで撮影されることが多い写真だと思います。ちなみにピントは真ん中のマグロに合わせています。
水平アングル×ローポジション
これはテーブルに置かれた人形を撮影しました。
テーブルに近いところにカメラを構えてトナカイ人形の高さに合わせているため、テーブルが近く感じるようになります。
自分が撮りたいと思うもの(被写体)の高さに合わせて撮るのも、きれいに撮れるポイントです。
まとめ
いかがでしょうか?
今回はポジションについてふれてきました。
- アングルはレンズの角度、ポジションはカメラの位置
- 撮影はアングル×ポジションで大きく変わる
です。
撮っている写真を見ていつもと同じだな・・・と感じたら、ポジションを変えてみてください。目に見えている世界とは違った世界のキリトリができると思いますよ。
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