ん~、『どんな写真を撮りたいか?』によって変わってくるんだけどね・・・。
今回は単焦点レンズについてふれていきましょう。どんなレンズかわかりますよ。
単焦点レンズとは?
単焦点レンズとは『単=1つの』焦点距離しか持たないレンズの事です。
単焦点レンズ本体にはよく『50mm 1:1.8』と書いてあることがあります。
特に注目してほしいのがこの50㎜のところです。この場合、レンズの焦点距離は50㎜という事です。
以前『レンズの違い』で少し触れていますが、単焦点レンズはズームができないレンズです。そのため、明るい写真が撮れるのが特徴です。
単焦点レンズは明るい写真が撮れる
その理由は『絞り』との関係にあります。
単焦点レンズは焦点距離が一つしかないので、ズームレンズに比べると中に入っているレンズの数が少ない傾向になります。そのため構成が単純なので、絞りの数値を小さくしやすいからです。
例えば絞りF2.8のズームレンズを探すと、かなり大きく重く、そして高価なレンズになりがちです。
ですが、単焦点レンズだと中に入っているレンズが少なく構成も単純なので、F2.8以下のものはたくさんあります。
ちなみに上のレンズは50mm F1.8のレンズなので、明るいレンズという事になります。
ボケ感が出しやすい
単焦点レンズのもう一つの魅力して、ボケ感が出しやすいというのがあります。
それは明るい写真を撮れる要因でもあった絞りの数値に関係してきます。
ボケ感のある写真を撮る時は、絞りの数値を小さくします。なので、絞りの数値を小さくしやすい単焦点レンズはボケ感のある写真を撮りやすいのです。
ちなみに標準レンズの24-70mm F2.8のレンズと単焦点レンズの50mm F1.8とを比べて撮影してみました。標準レンズの方の絞りの値は2.8が限度なので、今回は単焦点レンズも同じ絞り2.8で撮影してみました。
- 被写体(瓶)とイルミネーションの位置は変更していません。
- どちらのレンズもカメラの数値は変更していません。(ISO:1000 シャッタースピード:1/125 絞り:f2.8)
比べてみても大きな違いがなさそうに見えます。
しかし、後ろのイルミネーションの光を拡大したときに、違いが出ました。
標準レンズで撮った写真はイルミネーションの光の中に、無数の円が出ています。それに対して単焦点レンズの方はイルミネーションの光の中に何もありません。
ズームレンズである標準レンズは多数のレンズが入っていることもあり、いくつかの像が模様のように出てしまうという事です。
それに対して単焦点レンズの方は何もなくスッキリとしています。
この玉ボケはレンズに入っている『羽』の枚数が関係しています。羽の枚数が多ければ多いほど、玉ボケは円形に近づきます
カメラ初心者にはおススメのレンズ
単焦点レンズは明るい写真が撮れるのと、ボケ感を味わうのにすごく魅力的なレンズです。何より撮りたい被写体との距離を感じるのに適しているといえます。
ズームレンズでは被写体との距離をズームで解決してしまうことが多く、被写体にとって適切なアングルやポジションを見落としがちになります。
その点単焦点レンズはズームがないので、被写体との距離はすべてカメラマン個人が動いて撮りたい距離を探します。そのため被写体に適したアングルやポジションを探していくことになるので、自然と新しい発見が多くなり写真上達につながっていきます。
特に初心者におススメなのが焦点距離が50㎜のレンズです。焦点距離が50mmは普段人間が見ている範囲に近い距離なので、使っていくと慣れやすい焦点距離と言えます。
単焦点レンズデメリット
先ほどまでをメリットとして、有能な単焦点レンズにもデメリットがあります。
それは、ズームができないことによる焦点距離が変更できないことです。
常に同じ範囲でしか撮れません。
自分が動いて撮影はできるのですが、どうしても動けないような場所だと同じ範囲の写真ばかりになります。
ズームレンズだと、全体を映してから特に集中したいところをズームして撮影することが出来るため、印象の違う写真が出来ます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
単焦点レンズは
- 明るい写真が撮れる
- ボケ感が出しやすい
- 写真の上達が早い
- 同じ範囲しか撮影ができない
という特徴があります。
物には必ずいい点と悪い点がありますが、単焦点レンズは比較的いい点が多いレンズなのではないでしょうか?初めての交換レンズとしても有能なので、ぜひ1本は持ってほしいレンズです。
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