最近カメラを触るようになって焦点距離って聞くんですが、これって何ですか?なんか難しそうで・・・。
確かに『焦点距離』って普段の生活では聞くことがないけど、学生のころに授業で出てるんだよ。
・・・確かにやったような気がしないわけでもないです。でもさっぱりわからないです。
では、今回は焦点距離についてふれてみよう。
焦点距離=イメージセンサーまでの距離
焦点距離とは内部レンズの中心点からイメージセンサー(CCD)までの距離の事で、カメラレンズの種類によってその距離は違います。
カメラレンズの中にはたくさんの内部レンズが入っています。大きく分けて『凸レンズ』と『凹レンズ』と呼ばれる二種類の内部レンズが入っています。このレンズが重なり合うことで、いろんな印象を作ることのできるレンズが出来上がります。
そして、内部レンズの中心点というのを主点と言います。
光がカメラレンズに入ってきて主点を通過し、イメージセンサーに到達するまでの距離が焦点距離です。
カメラにつけるカメラレンズによって主点は違います。しかしこの焦点距離は取り扱うカメラに記載してあるので、見方だけわかれば怖くありません。
上記のカメラレンズに記載があるのですが、『18-55mm』とあります。これがこのカメラレンズの焦点距離になります。
これは、上記のカメラレンズがズームレンズで筒状が伸びることで主点がイメージセンサーから離れるため、焦点距離が18-55mmという表現が使われています。そして、焦点距離はレンズによっても異なりますので、わからない場合はカメラレンズの表面を見てみましょう。
焦点距離の違いによる写りの違い
焦点距離は写真にどれほどの影響があるのでしょうか?
同じ位置から撮影し、焦点距離が違う二枚の写真があります。
左は焦点距離が35mm、右は焦点距離が105mmです。カメラの設定はいずれも同じ設定にしています。
(ISO:100 シャッタースピード:1/125 絞り:f5.6)
ピントは真ん中の石碑に当てています。
そこを中心に左の焦点距離35mmの写真は周りの範囲が広く映ります。右の焦点距離105mmの写真は石碑が近くに来たように撮れます。写る範囲が違うのは、それぞれの焦点距離で画角が違うからです。
同じ場所にいながら焦点距離の違いと画角の違いで、写る範囲が違ってきます。
焦点距離はイメージセンサーの大きさでも変わる
焦点距離はカメラレンズに記載されている・・・とお伝えしたのですが、実はこれが通用しない場合があります。
それは、カメラ本体がAPS-Cのイメージセンサーにフルサイズのレンズをつけている場合です。
イメージセンサーの大きさが焦点距離を変える
焦点距離は内部レンズに入ってきた光が主点を通り、イメージセンサーに届くまでの距離とありました。しかし、これはイメージセンサーの大きさに関係があります。
写真データができるのはイメージセンサーに光から入ってきた像が写るからです。なので、そのイメージセンサーの大きさにより像の大きさも変わり、フルサイズ用のカメラレンズの主点より外になるのです。
もしAPS-C用のカメラにフルサイズ用のカメラレンズを付ける場合は、書いてある焦点距離に×1.5(キャノンは×1.6)にするとAPS-C用の大体の焦点距離が出せます。
まとめ
いかがですか?
焦点距離はレンズの枚数やレンズの性能やそのものにより焦点距離が変わります。
なので具体的な表現は難しいですが、まだカメラを始めたばかりだとそんなに細かいところは気にしなくてもいいです。使っているレンズの焦点距離の見方だけ理解していれば特に苦労することはありません。
焦点距離を理解するには、実際に焦点距離別のレンズを使って広いところで体感するとよりイメージが付きやすく、撮影をする時撮りたいイメージに近いレンズを選ぶことや焦点距離を意識できると思います。
ぜひチャレンジしてみてください。
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