最近〇ンスタ〇ラムで写真を見ることが多くて、真似してみよ~って思ったんですけど、なかなか同じようにできなくて・・・。
それはボケ感が違うからかな?
ボケ感?
そう、ボケ感。背景の写り方が違うでしょ?背景の棚に飾っているコップがこっちははっきりしているけれど、〇ンスタ〇ラムの写真は輪郭がぼやけているからね。これが違うだけで、見せたいものの印象が変わるんだよ。今回はボケ感についてふれてみよう。
ボケ感は絞り値で調整する
ボケ感とはレンズの絞りを開いて撮影した写真の、ピントの合った被写体の前後にできるぼやけた像のことです。
ボケ感を使うことで、見せたいもの(被写体)に目線を向けさせることができます。
そして、ボケ感を変えるにはf値の数字を小さくするとボケ感が強く、f値の数字を大きくするとボケ感が小さくなります。
何でもボケさせればいいわけではない
ボケ感を出すにはf値を操作すると表現できますが、どんな写真でもボケ感を出すことが良いわけではありません。
見てほしいものの印象を付けたい
写真に写っているものが全てはっきりと写っているとき、ごちゃごちゃした印象を持ってしまうのと、何を見てほしい写真なのかがわからなくなります。撮っている写真に何かしらの『見てほしい』があるので、それを印象つけるためにもボケ感をだして、この写真では『ここを見てほしい』を印象付けます。
風景写真はボケさせない方がいい
いろんな撮影で使えるボケ感ですが、あまり使わない方がいい撮影があります。
それは風景撮影。
風景撮影はどこかに旅行に行ったときに撮る、近所を散歩しながら撮る、など写真のジャンルにおいて人気のある撮影種類になります。
なぜ風景撮影にボケ感を出さない方がいいかというと、風景撮影の多くは広い範囲を撮影しそれを残したいと思います。その場合、どこか一か所だけピントが合っているようなところがありそれ以外がボケてしまっているというと、せっかくの雰囲気も台無しに感じてしまいます。
【風景撮影=全体のイメージを残したい】なので、ボケ感がある撮影方法は風景撮影とは反対になってしまうのです。
ボケ感にも種類がある
ボケ感と言っても実は種類があります。
それは、前ボケ・後ボケ・玉ボケです。
前ボケ
前ボケとは、撮りたいものとカメラの間の部分のボケ感のことです。手前にぼかす何かを置くことで、画面に奥行きを出したりアクセントにしたりする撮影のテクニックになります。
前ボケはただ手前に何かを入れるだけでできる物ではありません。
- カメラの絞りは数値を小さく(f値を開ける)
- 撮りたいもの(被写体)からぼかしたいものを離す。(よりいいのはぼかしたいものがカメラに近いこと)
- 焦点距離が長いレンズを使うと前ボケは作りやすい
以上の条件があると前ボケは作りやすく、より被写体を目立たせてくれます。
後ボケ
一般的に言われる【ボケ感】の多くはこの後ボケのことを言っていることが多いのではないでしょうか?被写体の後ろにボケを作ることで、被写体を目立たせることが出来ます。
- カメラの絞りは数値を小さく(f値を開ける)
- カメラの位置から撮りたいもの(被写体)と背景が2倍近く離れているとボケやすい。(被写体とぼかしたいものが近くにあるとボケない)
- 焦点距離が長いレンズを使うと後ボケは作りやすい
条件は前ボケとほぼ一緒ですが、ピントを取る時にボケ感を出したいものがどこにあるかで前ボケと後ボケは変わります。
玉ボケ
玉ボケとはキラキラとした丸い光が写っていることです。イルミネーションのような小さい光や太陽の光に反射している水辺や草木などで見られることがあります。
晴れている日ならいたる所でキラキラしたところが見つかるので、注意深く観察してみるといつもと違う風景が見えてきますよ。
玉ボケは反射でできるので、逆光気味なところを探すのがポイントです。順光だと見つかりにくいです。
玉ボケを作るポイントは
- カメラの絞りは数値を小さく(f値を開ける)数値が大きいと玉ボケが小さい
- 撮りたいものの後ろに玉ボケするような光がある(草木の隙間・街中のライトなど)
- カメラと撮りたいもの(被写体)との距離以上に、撮りたいものと背景の距離が2倍以上離れている
まとめ
いかがでしょうか?
今回はボケ感についてふれていきました。
ボケ感は撮影でも比較的簡単に作ることが出来るので、ぜひチャレンジして自身の撮った写真に大きく生かしてほしいです。
ボケ感とは
- レンズの絞りを開いて撮影した写真の、ピントの合った被写体の前後にできるぼやけた像のこと
- 見せたいもの
- 全体を撮るような風景撮影にはあまり向いていない
- ボケ感にも種類がある(前ボケ・後ボケ・玉ボケ)
ボケ感を操作できると、また一歩写真の上達に一歩進みますよ。ぜひ自分の手で実践してみて良い写真を撮ってください。
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