カメラ初心者が楽しく撮影できるようになるための応援ブログ /

【初心者必見】画角ってなに?

Photo

写真の写る範囲を見てると、必ず画角が関係してくるんですけれど、画角って何ですか?

良い質問だね。画角とはそのカメラ×レンズで写る範囲をカメラの位置から見た角度の事だよ。

写る角度・・・???

いきなりじゃわからないね。
今回は画角についてふれてみよう。

画角=イメージセンサーに写る範囲を角度で表したもの

画角』とは、画面に写る範囲をカメラの位置から見た角度で表したものの事です。要約すると、イメージセンサーに写る範囲を角度で表していることです。

そして、使うレンズの焦点距離によって写真の写る範囲は変わってきています。

写る範囲は焦点距離と画角で決まる

広角側

望遠側

上記の写真は真ん中にある石碑にピントを当てています。

同じ位置と同じカメラ設定で撮っている写真でも、写っている範囲は違っています。左の写真はピントを合わせた石碑よりもさらに両サイドの木々や右側の道も入っています。

しかし、右の写真はピントを合わせた石碑の周りだけで、両サイドの木々や右側の道は入っていません。

これは焦点距離が変わったことと、それに伴って画角も変わったからです。

広角レンズの画角

広角レンズ:焦点距離が短くなると画角は広くなる。

望遠レンズの画角

望遠レンズ:焦点距離が長くなると画角は狭くなる

カメラの断面を見ると、広角レンズの方はイメージセンサーとの焦点距離が短く・近いために、画角が広くなる傾向があります。

しかし、望遠レンズの画角はイメージセンサーとの焦点距離が長く・遠いために画角が狭くなる傾向があります。それがそのまま外に反映されて写る像=被写体を写す範囲にも影響が出るという事になります。

レンズが違っても撮っている範囲が違うだけ

先ほど石碑の写真を見ていただいたと思います。同じ石碑でも写っている範囲が違いました。

しかしこの写真は全く別のモノを撮影しているわけではなく、狭めて撮影しているだけです。被写体を撮りつつ、周りの状況も入れたい場合は広角レンズで広い範囲を撮影、被写体を中心に撮影したい・大きく写したい場合は望遠レンズで撮影、と『被写体をどのように切り取りたいか』、により使うレンズを考えていく方がいいでしょう。

使うレンズにより、同じ被写体でも印象が大きくかわります

広角レンズも被写体を大きく撮影することはできる

広角レンズは広い範囲を撮影できる、望遠レンズは被写体を大きく撮影できると解説していきました。広角レンズは広い範囲の撮影しかできないんだ・・・と思われたかもしれません。

ですが、実は違います

「なんで?」という声が聞こえてきそうですが、広角レンズも望遠レンズと同じ範囲を撮影することが出来ます。

それは、被写体に近づくことです。

同じ位置から撮影すると、どうしても互いの画角の違いで写る範囲に差が出てきてしまいます。これはイメージセンサーと主点との焦点距離の関係で勝手に変更はできません。

ですが、広角レンズでも望遠レンズのように被写体を大きく撮影したい場合は、撮影距離を短くすればいいのです。

同じ範囲を撮影する

被写体に近づくだけで同じ画角範囲になるように撮影できる。

焦点距離を保ったまま広角レンズが被写体に近づき、望遠レンズで撮影した撮影範囲に近づくことで同じ画角で撮影したような写真になります。

なので、広角レンズも使い方によって望遠レンズのように被写体を大きく撮影することが出来ます

撮影の環境により被写体に近づく・離れることが厳しい場合は、無理をせずにその場で撮影できる範囲を生かして撮影していきましょう。

画角はイメージセンサーの大きさにも関係がある

画角は、主点からイメージセンサーまでの距離を表す焦点距離との関係が密接に関係しています。そしてさらにその関係は、イメージセンサーの大きさにも関係していきます。

イメージセンサーの大きさはたくさんありますが、本サイトではフルサイズとAPS-Cについてふれています。

どういうことかというと、カメラはイメージセンサーに写った像を映し出します。

例えば単焦点レンズの焦点距離50mmで撮影した時、フルサイズイメージセンサーだと焦点距離50mmになりますが、APS-Cになるとイメージセンサーの範囲がフルサイズに比べると小さくなり、そこに像を合わせるために同じレンズを使っていても主点の位置が前に移動するため焦点距離が変わり、その影響で画角もフルサイズよりも狭くなり、撮影する範囲も狭くなります

APS-Cがフルサイズ用レンズ50㎜を使用した場合、その焦点距離は50mmではなく約75mm相当になります。

APS-Cでフルサイズ用レンズを使用する場合、×1.5をかけると焦点距離が出てきます。キャノンの場合は×1.6をかけると焦点距離が算出できます。

なので、もし使っているカメラ本体がAPS-Cで50mmで撮影しようとする場合、焦点距離30mmくらいでないと50mmにならないという事になります。

レンズにはフルサイズ用とAPS-C用がある

レンズにはフルサイズ用とAPS-C用があります。イメージセンサーの大きさにより使えるレンズが異なります。

フルサイズ機 × フルサイズ用レンズ  → 

フルサイズ機 × APS-C用レンズ  → ×

APS-C用 × フルサイズ用レンズ  → 

APS-C用 × APS-C用レンズ  → 

こう見ると、APS-C用はどちらのレンズも使えるのでお得に感じますね。実際に望遠を撮りたいときでもこの焦点距離を知っていると大体の写る範囲がわかるようになってきます。

しかし、フルサイズ用レンズを使用するときは焦点距離が×1.5(または×1.6)になるので、広い範囲を撮影したいときはレンズが広角レンズでも焦点距離の算出で標準レンズになってしまうこともあるので撮りたい範囲が写らない、という事もあります。

そしてフルサイズ用レンズに比べてAPS-C用のレンズは数が少ないのが現状です。

なので、それを踏まえてレンズを買い足していくときは使っている本体と撮りたい範囲を考えながら購入を検討していってください。

まとめ

いかがでしょうか?

今回は画角を取り上げましたが、焦点距離との関係からイメージセンサーとの関わりまで広い範囲にわたりました。それだけ焦点距離×画角×イメージセンサーの関係性は重要になります。

  • 広角レンズは画角が広い
  • 望遠レンズは画角が狭い
  • 画角は焦点距離により角度が変わる
  • 画角はイメージセンサーの大きさにも関係してくる

まずは撮影をいろいろしていき、余裕が出てきたときに使っているレンズの焦点距離を意識しながら撮っていくと、どのくらいの範囲が写るのかがわかるようになってきます。

まずは、たくさん撮影をしていきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました