いろんなレンズがあるけれど、最近広角レンズが気になっているんですよ。
へぇ~、何を撮るの?
・・・レンズが気になるだけで、実際に広角レンズがどんな写真が撮れるのかがわからないんですよ。
じゃあ広角レンズがどんなレンズなのか、見てみよう。
広角レンズは広い範囲を撮影できる
広角レンズは簡単に説明すると、広い範囲を撮れるレンズになります。目安になるのは、レンズに記入されている『〇-〇mm』と書いてある数字が35mm以下になります。
さらに24mm以下の数字になると『超広角レンズ』になります。
撮影に使ったレンズはこちら。
広角レンズにはゆがみがある
実は広角レンズの周りには、レンズ特有のゆがみが存在します。
そしてこのゆがみにより広い範囲を撮影することが可能になります。下の図は少し大げさにゆがみを作っていますが、実際のレンズにもこのように線がレンズによって歪んでしまうようになります。
シーンに合わせた広角レンズの使い方
実際に広角レンズを使用した写真を使って、どんな時に使うといいのか見ていきましょう。
使い方によっては他のレンズとは違う印象を作れます。
広大な景色を写すとき
自然など外で撮影するときに、目で見ている範囲を撮影したい事もあると思います。まさに広角レンズは広い範囲を撮るのに特化したレンズともいえるので、十分に活躍するレンズと言えます。
室内を広範囲で撮るのに後ろに下がれない時
よく建物の内装を撮影写真を目にすることがあります。テレビCMやWEB写真などで大きな室内やビルの写真などを撮影する時はよく使われています。標準レンズになると焦点距離の関係から入れたい範囲が入らないことがあるので、広範囲を撮れる広角レンズは十分に活躍できるレンズです。
ダイナミックに撮りたい
建物や被写体をダイナミックに撮りたい時にも使えます。東京タワーを撮影した時ですが、ダイナミックに撮影したかったので、東京タワーの下に行きさらに下からのローポジション×ローアングルで撮影しました。すると、レンズの効果もありレンズに近い下の土台が強調されます。
周りの建物にも変化が出ています。
通常建物はまっすぐ立っている物ですが、タワーの下にある建物は真ん中に寄るように上部分が斜めになっています。これはレンズの効果で中心が膨らんで見えるため、周りがゆがめられてしまうからです。
広角レンズで気を付けること
いろんな撮影ができる広角レンズですが、撮り方によっては注意が必要なことがあります。
人を撮影するときは近づきすぎない
人物撮影をするときに使うこともあります。
使い方によってはより人物(被写体)を際立たせる撮影ができます。
しかし、この広角レンズで人物(とくに大人)を撮影するときに撮影してはいけない角度があります。
それは、ハイポジション×ハイアングルです。
それは何故かというと、上記の【広角レンズにはゆがみがある】でもご紹介しましたが、広角レンズにゆがみがあるからです。
通常人間の体は上から頭・胴部分・足と別れています。大人になると一番バランス的に大きいのが胴部分になりますが、レンズの特性で近くにあるものを強調するようになるので、これを人物で撮影すると顔が大きくなってしまい、遠く離れた足が小さくなるというアンバランスが発生します。
しかし、実はハイポジション×ハイアングルの撮影は子供の撮影(特に小さいお子様)はかわいく見えます。
それは、体のバランスの内で頭が大きいからです。広角レンズの特徴である【レンズの真ん中に近いところは膨張する】特性があるので、子供の顔が近くにある場合は大きくなりますが、実際のバランスも頭が大きいので違和感は少なく、子供が見上げるように撮るとなお目が大きくかわいくなります。
しかしある程度頭のバランスが小さくなってきたら、広角レンズでハイポジション×ハイアングルは避けた方がいいでしょう。
近づいての人物撮影(多人数)
最近ではスマートフォンでの撮影も増えてきて、たくさんのレンズ機能がついているものが多くなりました。よくたくさんの人の撮影で外側の人が歪んでいる・・・というものを見ます。スマートフォンに使われているレンズは主に広角レンズが多いためです。同じようなことがカメラでも起こります。これも広角レンズのゆがみにより、真ん中に集まろうとする形になるからです。
これを解決するには、撮る被写体から離れてズームを使いレンズのゆがみ部分と人物を重ねないようにするとゆがみが抑えられます。
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